住宅ローンとアパートローンの違いについて 「その①」
 

こんにちは、ようやく涼しくなってきて一安心しているTERAcorporationの赫です。
今回は新たに建築を考えている方から関心が高い「ローン」について数回に分けてお話していこうと思います。

◆ 金利の推移について ◆

ここ数年、建設業界では空前の低金利を背景に売り上げを伸ばしてきましたが、ついに2022年~2023年にかけて徐々に固定金利タイプの住宅ローンの金利が上昇し始め、追随するように2023年の秋からは固定金利タイプのアパートローンの金利が大幅に上昇し始めました。
固定金利ほどではないものの変動金利も徐々に上がり始め、建築費の上昇も相まって以前に比べると新築の収益物件の利益率が落ちてきています。
金利の推移は日銀の金融政策に大きな影響を受けますが、今年の7月31日の金融政策決定会合で政策金利の引き上げが決まったことから、今後は更に上昇する可能性が高いと思われます。

◆2つのローンの違い◆

このような状況の中、いかに借入金利も含め経費を抑え、利益を上げていくかは賃貸経営を考えるオーナーにとって非常に重要な問題です。
さて、ここで質問です。以下の2つの質問に皆さんは正確に答えられますか?
①どの様な場合に住宅ローンが組めるのか?またどのような場合にアパートローンが組めるのか?
②住宅ローンとアパートローンの違いは?

①の答えですが、まず住宅ローンとアパートローンは利用できるケースが異なります。自宅を建てるor買う場合に利用できる住宅ローンに対し、賃貸で貸すことを前提に建てるor買うときに利用するのがアパートローンです。
ちなみに自宅と賃貸の併用住宅を建てる場合は、金融機関によって対応が異なります。全体の延床面積の半分以上が自宅部分なら住宅ローン、賃貸部分ならアパートローンという金融機関が一般的ですが、中には一部でも自宅部分があれば住宅ローンでも取り組める、逆に賃貸部分があればアパートローンでも取り組めるという金融機関もあります。
そして、ごく少数の金融機関に限っての話になりますが、全体の建築費を自宅部分と賃貸部分の延床面積の割合で案分して、自宅部分の建築費は住宅ローン、賃貸部分の建築費はアパートローンという形の2本建てでローンが組める金融機関も存在します。

では、住宅ローンとアパートローンの利用の仕方を知っていると、どのようなメリットがあるのか?
続きは次回のブログで。最後までお読みいただきありがとうございました。