家賃保証会社の利用と入居者の選定基準について
 

こんにちは、テラコーポレーション(TERAcorporation)の山本です。
オーナー様からお預かりしている物件の管理を担当しております。
入居者からの家賃の振込み確認や各物件の巡回、オーナー様への月々報告書の作成やご報告等が主な仕事です。

先日、オーナー様から「家賃保証会社はつけるべき?」というご質問を頂きましたので、こちらで少し触れさせていただきます。
「入居者からの家賃が未納になった際に、入居者に代わってオーナー様に弁済する」のが「家賃保証会社」です。家賃保証会社が付いているということは、オーナー様にとりまして大きな安心材料になります。「だったら、全部の物件に家賃保証会社を付けたらいいのでは?」とお思いかも知れませんが、残念ながら、そういう訳にはいかないところが難しいところです。

まず、「家賃保証会社の契約」に加入する、つまり家賃保証費用を支払うのは入居者です。家賃保証のための費用は、月家賃の0.4カ月分~1ヵ月分という保証会社が多く、入居者が家賃保証会社の契約に加入したくない(その分の費用を払いたくない)と思えば、その物件には入居しないという選択をすることになるため、入居者に「通常の初期費用に家賃保証会社の費用を上乗せしなければならないけど、それでもこの物件に住みたい」と思ってもらえる物件でなければ、保証会社をつけることは入居者を獲得する上で不利になる可能性があるということなのです。

テラコーポレーションでお預かりしている管理物件は、全て保証会社加入必須となっておりますが、そのように対応させていただけているのは、それだけ差別化できている「魅力的な建物」として、入居者に受け入れられるコンセプトを建築の段階から詳細に考えているからなのだと思います。

ところで、テラコーポレーションで管理している物件では、コロナ禍以前と現在で入居している方の家賃未納数は変わっていません。さらに、ここ数年で保証会社がオーナー様に家賃を弁済したのは3度しかなく、いずれも直ぐに解消されています。また、これまでに、家賃未納により退去となったケースは1件だけです。

それには、テラコーポレーションの入居審査が通常のものと比べて多少厳しいことが理由の一つにあると思います。
お勤め先やご収入額などの属性と同様に、ご内見の際に「お人柄」も見させていただいて、それも重要な審査基準として、オーナー様にお伝えしています。
勿論、一度お会いしたくらいで、その方の全てがわかることなど到底ありえないのですが、お会いする前のメールのやり取りだけでも、その方のお人柄というものがそれなりには感じられます。

そのような、紙面では分かり得ない部分もオーナー様に共有し、最終的な入居審査の判断とすることで、オーナー様や他の入居者様の一層の安心に繋がると思い、日々の業務を行っております。
そこには、「ご入居いただいた後は、私自身が管理を担当する」ということから、「問題を起こしそうな人」「他の入居者に迷惑をかけそうな人」は入居して欲しくないという思いも正直あります。

そうは言っても、残念ながら「毎月、残高が足りなくて家賃の引き落としができず、後日振込みになるケース」や「故意にではなくても騒音問題をよく起こすケース」などはゼロにはなりません。
それでも、ご内見の時から顔を合わせてコミュニケーションを取ることで、逆ギレや無視など、常識外れな対応をされるなどの問題を未然に防ぐことができています。

今後とも、オーナー様と入居者の間に立つ立場として、「人と人」の繋がりを大事に、管理担当として信頼していただけるようにがんばります。

よろしくお願いいたします。