土地活用で大切な 4つのポイント

年月とともに家族の在り方も変わります。10年後・20年後という少し先の将来に向けて、ご家族でしっかりと話し合い、ご希望やリスクを十分に考えた将来計画を考えておくことが大切です。例えば、老後はお子様と同居を希望しているでしょうか、それとも資産を売却して老人ホームなどへの入居をご希望でしょうか。また、相続を考える場合には、誰にどのような割合で相続してもらうことをお考えでしょうか。土地を資産として分割相続すると、後々トラブルの原因になることも多いので、どんな状況になっても全員が納得して対応できるように考えておきましょう。

大切な土地を最も良い形で活用するため、目的とその優先順位をはっきり決めましょう。向こう10年の収入を重視するのか、老後に安定した収入が得られるようにしたいのか、ご家族の相続税対策を優先するのかなど、ご家族ごとに目的は違うはずです。
さらに、土地活用に際しての初期投資はできるだけ抑えたい、毎月幾らくらいの収入を得たい、老後の資産としていつまでに幾ら貯めたいなど、できるだけ具体的に目的を決めることが大切です。

お持ちの土地の特性（地域性やニーズ、建築条件）をしっかり把握することで、最適な活用方法が見えてきます。住居用賃貸として人気のある場所なのか、店舗や事務所としてのニーズはあるか。また、保育園、サービス付高齢者向け住宅、倉庫などの建築が法令で制限されていないかどうかなども調べましょう。将来、資金が必要になった場合にすぐに売却できるような土地かどうか、周辺に競合になるような土地や建物がないかを確認しておくことも、活用方法を考える上で大切です。

最善の土地活用＝賃貸経営とは限りません。ご家族の将来設計、土地を活用する目的、お持ちの土地の特性を踏まえた上で、広い視野で取りうる選択肢をあますことなく検討し、本当に良い活用方法を決めましょう。建物を建てるとか土地を売却するなどの前提を決めずに、本当にご自身やご家族にとって最適なプランを決めることが大切です。